11月19日は目黒区芸術文化財団主催のアウトリーチプログラムで、区立向原小学校に伺いました。日声協は声楽家とピアニストの派遣を行っております。この日は藤井冴さん、小林大祐さん、大野真由子さんの出演でした。
とても元気な5年生2クラスの生徒さんたちに拍手で迎え入れてい
藤井さんの〈うぬぼれ鏡〉や小林さんの〈あんこまぱん〉では、 歌詞や仕草・声でのコミカルな演技に思わず笑いが溢れ、 楽しそうに感想を言ったり真似しあったりしていました。
緊張も解け、 アーティストからの質問の答えを一生懸命考えたり積極的に答えて くれている様子が見てとれました。
〈幻想即興曲〉が始まると、細かい音と指の動きに驚き、 ピアノを弾く動作を真似している生徒さんも数名いました。
最後の曲まで聴き終わった後の合唱では、 様々な演奏を聴き刺激を受けた直後だったこともあり、 気持ちが乗った歌声を聴かせてくれました。
アーティストから、
「低音から高音へは低い音に留まらず、 その先の高音を見据えて声を送り出すとうまくいく」
「今は音楽室で歌っているけれど、 体育館のようなより広い空間で歌うようなイメージで、 もっと先に声を届ける気持ちで歌ってみよう」
などのアドバイスを受け、その後の歌唱では声も大きくなり、 伸び伸びとした感情のこもった歌声に変化しました。
最後の質問コーナーでは、
低い音を頭声で出すコツや息を続かせるためのコツなど歌ならでは の質問が出る一方、 好きな食べ物など音楽以外の質問でも盛り上がりました。
この1時間で音楽により深く触れただけでなく、 個性豊かなアーティストと生徒さん達の距離がぐっと縮まったのも 垣間見え、とても楽しくあたたかな時間となりました。